先輩社員メッセージ
児玉 隆二
通関（京都事業所 課長）
小さな荷物でも大きな責任、
輸出入貨物の取扱い業務の
スペシャリストとして
輸出入貨物取扱い業務の中に学ぶべきものがここにある。
舞鶴倉庫は、定期船による日本からの輸出、輸入の日本海側における貿易拠点のひとつです。
その中で、私が取り組んでいる仕事は、海外向け貨物の輸出梱包業務を行っております。日々お客様の要望に対し、木函梱包、ダンボール梱包を行い、コンテナへバンニングを行っています。また同時にそれらに必要な書類作成もしております。
このように様々な輸出入貨物取扱い業務の中、実際にどのようにして貿易がなされているのかを知っているのと知らないのとでは、お客様のニーズや保管方法、流通手段など、チームプレイを活かす術が異なってくると感じています。
舞鶴倉庫には、それらが集約された環境の職場だと思っています。
私たちの携わる倉庫業は、船の運航状況や道路、天候など、様々なことに影響を受けます。 もちろん、大至急や大量の荷物があれば、それらを間違いなく、荷主様から受取主様へ届けなくてはなりません。 その意味では、厳しい時間との勝負が続くこともあります。
一方で、仲間意識とでも言うのか、驚くばかりのスピーディなチームプレイが展開され、正確に業務が進んでいきます。
やり遂げたときの充足感を社員が共有し合えることが、私のモチベーションに繋がっています。
俯瞰して仕事の先を見通す楽しさ
日々の業務の中で、海外向けの貨物が、どのような国で何のために利用され、どんな人たちが利用しているのかなど興味が涌いてきます。
「この製品は、どのように利用されるのだろう」「利用者は、満足しているのだろうか」…
直接的には倉庫業と関係ないと思われるかも知れませんが、保管状態や流通過程などに問題があれば、大変な事故にもなりかねません。責任ある業務だけに、何気ない日常の周囲に舞鶴倉庫があることに気付かされています。
未来志向型の職場
日本における国際貿易は、世界的な競争力の中でも負けず、自社の得意分野を伸ばし、社員も一緒に成長することで一流と言われて来ました。
もちろん、けがをしない安全な職場作り、効率よく限られた倉庫スペースを利用するノウハウなどキリがありません。
今、目の前にある仕事だけをこなすのなら、どこの職場も同じでしょう。
でも、帰りを待ってくれている家族や友達と一緒に安心してスキルを向上させながら働き続けられる職場、それが、舞鶴倉庫だと私は考えています。
ほかの通関業務関係の先輩社員メッセージ
専門知識を必要とする通関業務をお客様に代わって行う
通関業務とは、取引先の依頼を受け、輸出入貨物について、税関に対する輸出入の申告など通関手続の代理・代行業務を行うもの。当社では、一般雑貨から機械プラントまで、舞鶴港における通関業務に加え、倉庫での貨物の保管から貨物の仕訳、配送、船積み、陸揚げといった港湾業務までを一貫して行っています。
貿易関係唯一の国家資格・通関士の資格が取得できる
輸出入をする場合、貨物の詳細、数量、価格等を記載した各種書類を申告し、適正な申告がなされているか、輸出入できないものが入っていないかどうかを調べる税関検査を経て、輸出入の許可を受ける必要があります。輸入の場合は、貨物の内容に応じた関税を納付した上で、輸入許可を受けることになります。こうした法律等の専門知識を必要とする業務をお客様に代わって行うのが、通関士の仕事です。
舞鶴倉庫には、通関書類の作成や手続きの代行などの通関業務を一手に請け負う通関士の資格保有者が、4人在籍しています。通関士は、貿易関係では唯一の国家資格ということもあり、通関業でのキャリアアップには欠かせない資格です。
資格があると、直接自分で申告ができるため、仕事の幅が広がります。もちろん、資格手当制度もあります。
貨物の入口から出口までをすべて調整していく面白さ
この仕事は貨物が入ってくる入口から、貨物が出ていく出口までを管理してオペレーションしていく仕事であるということ。当社では、通関手続に加え、運送会社への配送の手配や船会社とのやり取り、輸出の場合は出港までのスケジュール管理もひとりで行います。
さまざまな関係機関との連携が必要となるため、どこかにひとつでも遅れや変更が生じると、すべて調整し直しになることも。当然、苦労もありますが、全体を動かしていく面白さも感じます。
同じお取引先様との仕事が多い中、舞鶴港を使われる新規のお客様から依頼をいただくことがときどきあります。最初の取り扱い業務は、何かと難しいものですが、その分、やり遂げたときの満足感は大きいものです。
国際貿易港のある舞鶴だからこそできる大きな仕事
倉庫業と聞くと、地味な仕事というイメージがあると思いますが、当社の業務内容は貨物保管だけではありません。取引先のニーズに合わせてお預かりした製品を加工や検査をする部署もあり、会社としては非常に幅広い業務を行っています。これからも大きく事業を広げていける可能性を秘めた会社です。
舞鶴市は人口8万人強の地方都市とはいえ、国際貿易港を有する町。都市部に住んでいてもなかなか従事できないようなグローバルな仕事をすることができます。地元には働くところがないと先入観を持つ人も多く、大学進学を機に舞鶴を離れ、そのまま大都市で就職する若い人も増えていますが、地元にもこうした国際的な企業があり、地元に貢献しながら働ける場所があるということを多くの人に知ってもらいたいですね。
